日生協,品質保証体系再構築

いささか旧聞に属するが,日生協が餃子毒物混入事件の反省をふまえ,品質保証体系再構築計画を発表した。今回の事件のような場合,再発防止策のポイントは生産委託先の管理ということになろうが,日生協は工場点検を強化するとして,製造時の職員派遣,現地事務所の増設などをするそうだ。

食品は国産が安全だからと中国産の食品を排除する動きもあるが,海外,国内を問わず,妥当な費用をかけて管理しているか,経営者や現場が使命感を持って仕事をしているか,が安全な食品供給の条件である。中国の食品工場は,設備やかけている人数からいえば日本の平均的な水準を上回るところも多く,日本で摘発される偽装や不適切な取扱の多さを思えば,どこの国だから安全,安心だというのは根拠が無い。

食品に限らず,相手を信頼しつつ押さえるべきポイントは自らの眼でチェックすることは,国内外の委託先管理の基本である。