長崎原爆の日

先ほど長崎での記念式典中継が終わった。長崎では,微力ではあるが無力ではないとして,高校生が核兵器廃絶や平和を求める署名を集め,国連本部や欧州本部などにとでける活動をしているそうである。

昨今,日本には多くの外国人が仕事,観光,留学など様々な理由で訪れるようになった。それらの人々にとって,あるいは日本に関心を抱く外国人にとって,日本を訪れる意義は美しい自然や洗練された産業技術,文化を直接見,体験することにあろう。中国や韓国の驚異的な経済発展と同様,日本も機会をつかむための努力を重ね,今日の繁栄を迎えたことはほこっても良いことと思う。

そうした日本を訪ねる外国からの来訪者はもちろんのこと,日本社会で育った人々にも,広島や長崎を訪れ,何があったかを自分の目で確かめる機会を持ってほしいと思う。様々な遺構,遺品,体験者の証言に触れると,原爆や戦争被災者の体験した苦しみ,悲しみが,今私たちが抱えている悲しみ,苦しみに比べて圧倒的に大きいことに気づかされる。自分の抱えている悩みが小さなことだと気づけば,新たな一歩,前向きの一歩が踏み出せるのではないか。