[日記]黄砂とともにやってきた
本日午後はJETROセミナーに参加,中国人弁護士から,中国撤退戦略の話を聞いた。
JETROとは日本政府の外郭団体,日本貿易振興会のことで,日本企業が海外投資や貿易をする際に支援してくれる組織である。
つい先日までは第三次中国投資ブームだとかで,猫も杓子も中国投資に沸いていたのが,いまはチャイナリスクだとかで,中国はもうだめだとか,今はベトナムだ,インドだなどとかまびすしい。
もっとも,中国語どころか,英語も使えない人がそういうことを言っていると,ついつい反論したくなる。日常的にニュースをおっかけていると,中国が危険とも,成長するとも,どちらでもいえるし,その材料もいくらもある。根っからの反骨精神を持つというわけではないのだが,ついつい別の視点を提供したくなる。
JETROは,今回のセミナーを開くに当たっては撤退を推奨しているのではないと強調していたが,事実としては,撤退したくてどうしたらいいかわからず,困っている日本企業が多いのだろう。だが逆に,撤退に到らないために,あるいはスムーズに撤退するために,進出時に何を準備しておくべきかという視点で今回の講義を聴くと,自分のような楽観派にとってもまた大いに有意義な講演となる。
表題のことばは,セミナー講師の中国人弁護士が日本語の講演で冒頭に述べたジョークである。自分もこれくらい,外国語を使いこなしてみたいものだ。