農家が直売所を始めたら考えたい5つのこと
2011年度6次産業化プランナーの魚野です。こんな書き出しなのは,プランナーがまずは2011年度単年度契約で始まり,2012年度はまだ募集時期すら公にされていないものですから…。
昨日は以前イベントで知り合った農家さんの直売コーナーをのぞいてきました。いろいろと偶然が重なり,びっくり。
お尋ねした時はたまたま総合化事業(いわゆる6次産業化)の事業認定申請をお手伝いさせていただいた事業者さんがそこにいらっしゃってて,魚野のうわさ話をしていたそうです。で,まさにその直後に魚野がMiniで現れたのでびっくりしていたとか。こちらも打合せいて行ったわけではないので,そこでお二人にお会いできるとは思っていませんでしたらか,嬉しい偶然です。
もうひとつ。お訪ねした農園のご当主は以前,会社勤めをされていて,農業に転身されたのですが,元の勤務先は私がブログを読ませていただいている,高校の先輩(といっても直接の面識はないですが)の社長さんのところでした。
さて,せっかく直売コーナーを訪ねたのだからと,現場を見させて頂きました。よくある6次化・直売での目に付く要改善点がここにも。
1.直売所に簡単にたどり着けるように情報発信しよう
農機具置き場の空き地にテントを広げ,この春から直売を始められたと聞いていたのですが,住居ではないのでウェブに掲載されている住所を入れてもカーナビで検索できない。地図をウェブやちらしに入れましょう。
2.遠くから見ても,直売所の場所がわかるようにしよう
人が立っているだけではあらかじめ買おうとして来る人しか来てくれません。車で移動しながらでも何かあるなとわかる,看板なり,のぼりなり,を備え付けましょう。リピーターだけでなく,新規のお客さまをつかむために。
3.お客さんが何を求めてくるのか,把握しよう
農家の直売所にやってくるお客さまは,いろんな目的や思いがあって,そこで買われていきます。安全・安心な顔の見える農家の農産物がほしいのか,若い農家と話をして元気を貰いたいのか,スーパーより近くて便利だからか,他にない品目や加工品があるからなのか…。それがわかれば,そこに磨きをかけてゆけます。
4.自分のストーリーを用意しておこう
魚野が関わっている農家さん,けっこうあちこちのマスコミに取材され,報道されています。記者さんたちも,視聴者に受ける番組作りを目指しますので,伝わりやすいストーリーやこだわり,特徴を求めて取材してくれます。お客さんに関心をもってもらうためのトークにもなります。販売を誰かに任せることもしやすくなります。
5.農業のポリシーを大いに発信しよう
他にないことをやっていらっしゃるのは,外から見ると,おもしろいです。なぜそういうこだわりになったのか,実際,やってみてどうだったかなど,ついつい聞きたくなるものです。ぜひ,話のきっかけづくりのためにも,農業のポリシーをいろんな場,形で発信しておきましょう。
番外編.結論から話そう
説明を求められると長々とこれまでやってきたことを話し始めてしまうことになりがちですが,結論から話し,詳細や枝葉を付け加えていくという話し方だと,相手の都合でいつでも話を切ることができます。伝えたいことを早めに伝えておくことが大切。
お訪ねした農園さんのレタスを食べながら,今,このブログを書いています。うまうま。