2013/04/10 工業経営概論(01)の質問一覧
今年も,工業経営概論が開講した。第1回(2013/4/10)の講義テーマとねらい,配布資料,質問一覧とそれに対する魚野の回答は以下のとおり。
- 講義テーマ...ガイダンス,工業経営とは
- 講義の狙い...講義方針の提示,以下の概念の理解:経営=目標達成の諸活動,市場原理=需要と供給のバランスで取引価格が決まる
- 配布資料...(後日掲載)
- 質問一覧...20130410工業経営概論質問一覧
魚野の講義では,初回のガイダンスや講義で国際化,グローバル化の話をし,2050年の世界各国のGDP予測や人口分布,所得水準分布などのデータを示しつつ,企業が競争で勝ち残るには地域でNo.1になるか,世界の成長を取り込むことを考える必要が有ること,日本社会に育った人も,これからは否が応でも何らかの形で海外と関わらざるを得ないと思われることを紹介している。
今回の質問・感想で感じたことは以下のとおり:
- グローバル化の進展を受け入れる態度の学生が多い。以前は中国や韓国の経済成長が失速すると予想するなど,感情的な反発をする学生がちらほら見られたが,その割合は年々少なくなってきており,今年はまったくそういった反応はなかった。
- コミュニケーション能力を重視している学生が多い。グローバル化が進む中,今後の社会人としての必須スキルを問うてみたが,英語や中国語が大切と答える学生がほとんどだった。これについてはコメントにも記したが,魚野は語学もさりながら,論理的な説明ができることや,説明できる中身(技術や自国文化への理解)も重要だと考える。
- 今年は市場原理についてやや丁寧に説明したため,コスト+利益で価格が決まるのではないかというような,設定価格と市場価格の区別がついていなさそうな質問は少なかった。