工業経営論第2回 報告内容一覧
5月27日開催,2020年度前期工業経営論の第2回講義。例年はB/S, P/Lを紹介し,出資の概念や利益配分,金融機関の役割などを紹介し,講義の最後に下記のような問いかけをして発表してもらう。会社は誰のものかという問いに,所有という意味,大切にすべき人という意味など,問題そのものに多様な視点が含まれており,自分はこの視点でこう考えるが,他の人はこの視点で考えるのか,この視点だとこう考えるのか,などの気付きがあるとよい。
1)「会社は誰のものか」という問いに対して,回答とその根拠となる考え方を2組み答えなさい。 <誰のものか 1> <なぜそういえるか1> <誰のものか 2> <なぜそういえるか2> 2)上記のふたつの考え方のうち自分の考え方に近い方について,自分の考え方に遠い方に比べてより重要だと考える根拠を説明しなさい。 <結論> 自分なりの考え <根拠> なぜそういえるのか <例証> 根拠を支える上で参考にできる事例
今年も,課題としては同じ問いかけをした。また,受講に際して気になる会社の決算書を入手してそれを見ながらの受講を指示した。
集まった課題レポートと,講師のコメントを一覧にしたものはこちら。
課題報告を眺めてみると,90分という講義時間の制約がないせいか,例年の口頭発表に比べて踏み込んだ内容を踏み込んだ表現で報告する学生が多い。ただし,ネット情報のコピペで済ませる学生もいるのだろうとも思うー自分が学生ならそうしていた。例年なら,発表者と対話して,発表者やそれを聞いている受講者の考えを深めてもらうのだが,今年度はそれができないところがもどかしいところ。